移住就農者が乾シイタケ品評会で日本一(大分県宇佐市)

   

移住して乾シイタケ生産をはじめたのが2010年。

翌年の2011年の東日本大震災の影響で、乾シイタケの風評被害はひどいものだった。

その後、3年間辛抱して作り続けた努力は並大抵のものではなかったであろう。

それを30代の若夫婦が成し遂げたのだ。

「諦めずにやり続けること」、これから移住就農を目指す若者の大きな目標となることでしょう。

 受賞したのは松重拓志さん(38)、芙美さん(34)夫婦。
大阪府出身の拓志さんは熊本県の九州東海大農学部を卒業後、農業関連の事業所に就職。
独立のため約10年前に安心院町古川に移住した。
「水稲、ブドウ、シイタケのどの生産者もプロ意識を持ち熱心で驚いた」と当時を振り返る。
 借家の家主が乾シイタケ生産者だった縁で、2010年に本格的に参入。
原木運びなどの体力仕事は「学生時代に熱中したスノーボードの体の使い方が生きた」。
先輩農家や地元の種駒メーカーに足しげく通って、形、色、重さ、味などの感覚を身に付けていった。
 苦難もあった。
乾シイタケは11年から約3年間、過去にないほど低価格が続いた。
生産量はまだ多くなく、近隣農家から習ってキュウリを作ったり、子どものための貯金を取り崩して何とか乗り切った。
 努力の積み重ねが芽を出したのは昨春の県品評会。
初めて上位入賞した。
そして今回の受賞。
「賞の重みは他の農家の反応で初めて知った。とにかく周囲の人たちのおかげ」と拓志さん。
今後は技術の研さんに加え、機械導入などで経営の効率化を進めたい考えだ。
 熊本県出身で長野県やニュージーランドで農業に接した経験がある芙美さんは、収穫や駒打ち、選別などで夫を支えた。
「どこに行ってもおめでとうと言われる」と芙美さん。
「子どもは野山で遊び、父親の働く姿も見せられる。
今は自家製みそを造っている」と田舎暮らしの魅力を語った。

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