汗をかいて集めれば、森のありがたみも分かるってもんです。
・果樹農園からもらう場合
リンゴや桃などの果樹には収穫高がさがる寿命があって、果樹農家では定期的に果樹の植え替えをしています。
そのため伐った木を廃棄焼却する際にもらえることがあります。
縁がなければ難しい方法ですが、ご近所の果樹農家で伐木を見かけたら思いきって尋ねてみましょう。
わたしの場合は、同級生の実家でリンゴを作っていたので同窓会の時にお願いしてみたら快諾していただき、それ以来10数年お世話になっています。
どうせ捨てる物だから御礼はいらないよとは言われていますが、毎年もらった後の菓子折はかかせませんね。
・工務店や製材所からもらう場合
建材用の木材は伸縮を防ぐためしっかり乾燥させています。
製材所や工務店の加工場や現場などではこまかな端材がでるので、もらえるものか交渉してみてはいかがでしょうか。
但し薬品で防腐・防蟻処理したものには注意してください。薪ストーブがゴミ焼却炉になってしまいますので。
・自治体から入手する場合
地方自治体では、道路、公園、河川整備などで木の伐採や剪定を行っています。
その際、廃棄処分にする木や枝はもらえることがあるので、管理する自治体に問い合わせてみるのが良いでしょう。
現場で直接職人さんに頼んでも無理ですよ、元請けの自治体担当者にですよ。
自治体の中には、整備地域の木を自由に持ち帰ってもかまわないと一般公開しているところもあるので、電話で問い合わせるか、ホームページをこまめにチェックしておきましょう。
・山林保全活動ボランティアに参加して入手する場合
荒れた里山や森林を整備するNPOやボランティアに参加して、作業で出た伐木をもらってくるのも一つの手です。
山はしっかりと手を入れることで元気になります。
薪という森の恵みのありがたさを知る薪ストーブユーザーにとってはこれこそが目指す道ではないでしょうか。
私の場合ボランティアとはちょっと意味合いが違いますが労働の対価として薪を確保していました。
というのは、始めは椎茸の原木露地栽培をしている人からホダ木にならない部分を購入していたのですが、交渉して、ホダ木作り(山でナラの木の伐採運搬、植菌コマ打ち)を手伝うかわりに、ホダ木にならない部分をタダでもらっていました。
しかしそれもあの忌まわしい東日本大震災の原発セシウム問題のせいで中止せざるをえませんでした。