薪ストーブに適した薪の樹種について

      2016/06/17

今までに自分が使用した薪の種類について

樹種 判定 コメント
ケヤキ とにかく堅くて薪にするのが大変だし乾燥に時間がかかる
虫喰いが多く、はぜやすいのが難
リンゴ 火持ちがよく、なにより煙が香ばしくて大スキ
堅くて薪作りは面倒、火持ちはまあまあ。
くるみ 同上
ヒバ 着火材としてはよいが、ススが多く火持ちが悪い
ヒバと同じ理由
コナラ
森林組合から玉切状態で購入
高級炭になるくらいだから火力と火持ちの良さが自慢
アカシヤ
堅くて重くて施工性は悪いが、火力と火持ちの良さは絶品。
河川敷に雑草のごとく生えている
ホダ木 不可 椎茸栽培に使用して養分を吸い取られてスカスカになったナラの木。すすばかりでて、火力がでない。以後使用は避けたい。

 

「BE-PAL」による樹種説明

雑誌「BE-PAL」(2001年2月号)より抜粋↓
     広葉樹~体積比で重い樹種ほど、火持ちがいいという事実。
    針葉樹~燃費は悪いがスピードは速いスポーツカータイプです。
 
樹種 コメント
広葉樹 コナラ  薪ストーブ愛好家の間で絶大な信頼を得る。大者の風格さえ感じさせる音と香り。実験で特に優れていたのが、コナラやクヌギをはじめとするナラ属の木。とくにコナラは火力と火持ちといった性能面に加え、パチパチという心地よい音や、独特の上品で香ばしい煙の匂いなど、官能をも満たす長所を備えている。ちなみに薪がパチンとはぜる音は、木の心材にある古い導管細胞中の空気が膨張して破裂する時に生じる。コナラはその導管細胞が大きいので、音もよく鳴るのだ。コナラは主に東北南部より南に分布し、北日本や標高の高い所では近縁種のミズナラが優先する。コナラの薪は虫に食われにくく、乾燥しても樹皮がはがれないので長期間の保存に向く。繊維がまっすぐで薪割り作業も楽。火力ではクヌギに一歩譲るものの、総合評価では勝る。

パワー、スタミナともにA級の成績を残したコナラ。
ピークの持続力はクヌギほどではないが、中間の底力では一歩リード。
真っ赤な燠(オキ)になっても形が長時間崩れなかった。
クヌギ  抜群の火力と火持ちが自慢。炭の材として最高品質を誇るチャンピオンデータ上の火力と火持ちではコナラよりも一枚上のクヌギ。薪として最高の実力者だが、炭の原料としてもクヌギの評価は高い。クヌギやコナラをはじめとするナラ属の木が、薪ちしれ特に優れている理由として、カリウムの含有量が高いことが挙げられる。岡野博士によると、カリウムは熱せられると酸素と水素原子を優先的に結びつける触媒作用がある。つまり、炭素が燃えるための酸素量を抑えるため、燠火(オキビ)の燃焼速度が遅くなり、ジワジワと燃えて火持ちがよくなるのだ。炭の原料としては王座の地位にあるのがクヌギだ。いまも菊炭(茶道用の高級炭。切り口が菊紋状に割れている)の原料として欠かせない。ただし、薪は乾燥すると樹皮がはがれやすくなる。400℃以上のピークパワーの持続力ではコナラをしのぎ、その実力を実証した。だが、燠の形が崩れるまでの時間がコナラより3割ほど早く、中間火力の保持力ではやや劣る。
ヤマザクラ サクラをはじめとするバラ科の木は、燃やすと煙に甘い香りがする。燻製用チップとしても香り付けのためによく利用される。自生する量は以外に多く、薪炭林の雑木として産出される。材質も比較的重く、火持ちも良好。香りを楽しむ嗜好品的な存在だ。
ハリエンジュ 別名ニセアカシア。北米原産のマメ科の帰化植物。地下茎を伸ばして根を広く張るので、川沿いの斜面の土留め用に植えられた。樹肌の外見はナラにそっくりでほとんど見分けがつかないが、割ると心材が緑っぽい色をしているのが特徴。薪の成績も非常に優秀だ。
ミズメ 別名ヨグソミネバリ。しかし梓(あずさ)という古名が一番有名だろう。堅くて粘り強い材質なので、昔はこれで弓(梓弓)を作った。カバノキ科だが、樹肌がサクラに似ているので間違えられやすい。生木は樹皮を剥ぐと湿布薬のような匂いがする。薪としても良好。
クマシデ シデの仲間はほかにイヌシデやアカシデ(別名ソロ)がある。いずれも薪としては優秀なのだが、薪炭林でも産出量は多い樹種なので雑木扱いされている。ただし、アカシデは若葉が赤く美しく、小柄なケヤキのような雰囲気の木なので公園樹や並木用に植樹されている。
オニグルミ クルミの材は丈夫で軽いので、銃床や複葉機のプロペラなどになる。軽いぶん、熱量は低いはずなのに、実験ではクヌギ並みの脅威の成績を残した。推測だが、カリウム含有量が非常に多く、触媒作用が強く出た可能性も。酸素供給量が多い薪ストーブでの火持ちは短い。
クリ クリの薪は燃やすと「パンッ、パンッ」と大きな音を立てて火の粉を散らすので、囲炉裏にくべるのは禁物。これはクリの導管細胞が樹木の中でも世界最大級の大きさをもつため、熱膨張で破裂する勢いも非常に強いからだ。その点さえ注意すればとても強力な薪になる。
シラカバ 広葉樹としては非常に軽く、コルク材のよう。しかも樹皮は脂分を含み、焚き付け材として最高であるうえに、生木の薪でもよく燃える。そのため登山家のエマージェンシーグッズとしては、欠かせない存在だった。着火性のよさは広葉樹では随一。そのぶん、火持ちは悪い。
針葉樹 アカマツ 陶芸家からはアカマツの薪が重宝されている。脂分の松ヤニが火を勢いづかせ、登り窯の中に1300℃の高温をもたらす。他の薪にはマネのできない特別な性能だ。ただしこれは猛烈に空気を送り込める窯での話。裸火での火力はそこまで強くないし、火持ちも短かった。
スギ 成長の早い針葉樹は建築材として全国で大量に植林されたが、木材価格の暴落で今はもて余し状態の間伐材。スギや北海道のカラマツは、その代表的存在だ。しかしながら燃焼実験では超A級の着火性能を見せた。火力も非常に強いので、早く暖をとりたいときは最適。
モウソウチク 針葉樹は裸子植物。広葉樹は被子植物双子葉類。タケはヤシと同じ被子植物単子葉類なので、分類学的には広葉樹に近い。しかし中が空洞なので、燃焼特性は針葉樹をもっと極端にしたようなものになる。火持ちは非常に短いが、そのぶん大量に燃やせば火力は強い。

 

樹種別燃焼グラフ
konara kunugi
yamazakura hariennjyu
5mizume 6kumaside
7onigurumi 8kuri
9sirakaba 10akamatu
11sugi 12mousoutiku

 

 

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